妻・子供との4年間の別居から復縁した体験談 ②結婚から会社を辞めるまで

前書き

私は結婚後しばらくしてから夫婦の関係を悪くし、妻・子供と別居することになりました。

一時最悪の状態になりましたが、4年間の別居生活を通して、何とかお互い歩み寄って危機を乗り越え復縁しました。

そして、現在は、家族4人で仲良く暮らしています。

さて、今配偶者と別居しているあなたは「復縁したいけどどうすればいいかわからない」という状態にあると思います。

相手に対する絶望や怒りを感じつつも、それとは反対の愛情や申し訳なさなど、、、色々な気持ちが入り混じり、とても悩んでいることと思います。

その気持ちは、すごくよく分かります。

本サイトでは、配偶者と別居して悩んでいる方にとって少しでもお役に立てるように、私の体験談をすべて書き綴っています。

配偶者との別居に悩む方・復縁を望む方にとって、少しでも参考になればうれしく思います!

私と妻が復縁できたのですから、今悩んでいるあなたもきっと大丈夫です! 希望を持って下さい!!

この記事では、「結婚から会社を辞めるまで」について書きます。

本サイトの構成は以下のとおりです

もくじは以下のとおりです。

妻・子供との4年間の別居から復縁した体験談 ②結婚から会社を辞めるまで

妻・子供との4年間の別居から復縁した体験談 ②結婚から会社を辞めるまで

会社を辞めたい、受け入れられない要望

さて、入籍してから1年少し経った頃、妻が長男を妊娠しました。

妊娠を告げられた時の自分は、何か信じられなくてきょとんとしていたと思います。

それからは、パパママセミナーに参加したり産院に一緒に行きエコー写真などを見たりと、出産に向けて徐々に動いて行きました。

名前も話し合って決めました。

ですが、自分が父親になるという実感はなかなか湧きませんでした

そして、子供が産まれることについて、次第に自分の中で焦りが生じるようになってきたのです。

子供が産まれたら、会社を辞めて次に進むことが難しくなると思ったからです。

また、ちょうどその頃、会社の人事で自分が第一線で係長に上がれないことが決まったのです(私の代わりに同期が上がることとなりました)。

要するに出世の第一歩を踏み外したのです。

そのため、自分が会社から評価されていないことに対する苛立ちも募っていきました。

元々ずっと大企業にいるのは嫌だとは思っていました。しかし、会社の仕事自体はしっかりとやっていました(つもりでした)。

会社の自分に対する評価が低いと感じた自分は、ますます会社から心が離れて行きました。

そして、仕事以外の時間で起業プランを考えるようになっていました。

家にいるときも机に座って色々と考えたり調べたりしていて、一向に子供のことに関心が向かない自分がいたのです。

妊娠中の妻と普通に会話はしましたが、自分の時間の方が大事でした。

後から聞いたはなしですが、この頃の妻は、子供が産まれた後になれば私が「子供第一」に変わってくれると思っていたようです。

こうして、妻と子供のことを一番に考えれないまま、出産の日は近付きついにその日が来ました。

私は子供が産まれる瞬間に立ち会いました。

子供が産まれて来た瞬間は素直に嬉しかったです

自分の子供と対面した瞬間の何とも不思議な気持ちは今でも忘れません。

この感覚は経験した者でないと分からないと思います。

自分の子供というだけで、無条件で可愛かったです。

でも当たり前ですが、ただ可愛いと思うだけでは子供は育ってくれません。

大変な労力を要する「子育て」をしなければならないのです。

産後一ヶ月間は義母が自宅に来て妻を手伝ってくれたから、私はそれほど子育てに労力を使わなかったです。

それでもたまにオムツを換えたり、お風呂にいれることはやっていました。

一ヶ月が過ぎ義母が帰ってからは、自分がもろに子育てをしなければならず、すごくストレスを感じるようになりました。

仕事から帰って来ても自分の時間など全然とれなかったからです。

生まれたばかりの子供からは5分も目を離せないのです。

起業するために色々と準備したいのに、子育てに時間をとられてそれができない。

家で少し何かやろうとしても、短時間の集中もできない状態でした。

イライラは募っていきました。

時間さえあれば、時間を作れさえすれば起業プランを固めれる。

どうすれば時間を作れるか?

既に心が離れている会社にいる時間は無駄以外の何物でもないのではないか? とこの頃の自分は本気でそう感じるようになっていました。

そして、ある日ついに妻に言い出しましたのです。

「会社を辞めて起業プランを作って実行に移したい」と。

初めての育児で疲弊しきっていた妻は、言っていることの意味がよく分からないという感じでした。

起業して何をやりたいか必死になって説明する私でしたが、妻は首を縦には振りませんでした。

上手く行くかどうか分からないものに賛成はできない、というのが妻の意見でした。

まぁ、普通の反応だと思います。今大企業にいて良い環境なのに、子供が産まれたばかりでそれを捨てて上手くいくかも分からない事業を始めると聞かされたら、99%の妻は反対すると思います。

今思えば当たり前のことですが、妻子がある状態でいい会社を辞めることは容易ではないです。

周囲がそれを許さないからです。

しかし、当時の自分はそんなこと理解できませんでした。

以下の様なことを感じていました。

●嫌だから会社を辞めて何が悪いんだ!
●どのみち自分がお金を稼がなければならないのだから、その手段ぐらいは自分で決めたい
●自分の人生なのだから自分の思うようにして何が悪い。

結婚する、家庭を持つということについて全く覚悟ができていなかったのです。

私が会社を辞めて起業を考えていることが、私の両親の耳にも入り猛反対されました。

両親は妻の味方でした。

その後、さらに親を巻き込んだ大騒動となってしまい収拾がつかなくなってしまったので、私は一旦は自分の願望を抑えたふりをすることにしました。

毎日の子育てに加え私と揉めたことで疲弊していた妻は、1週間くらい実家に帰りましたが自分が「とりあえず起業は辞める」ことを伝えると、ほどなくして戻ってきました。

私も、もう少し家庭に目を向けようと思ったことは事実で、以前よりは子供の面倒を見るようにしました。

平日は仕事が忙しかったですが、休日は家族と一緒にいる時間を増やしました。

その後、半年ぐらいは普通の生活を送ったと思います。

しかし、会社を辞めて起業はしたい! という気持ちはどうしても頭にありました。

会社を辞めて実家の家業を継ぐ決意

そんな中途半端に心が揺れる日々を過ごしていましたが、やがて自分にとっては会社からさらに気持ちが離れる事態が起こったのです。

次こそはと約束されていた係長への昇進がさらに見送りになったのでした。

昨年、第一線での昇進が流れて、さらに今年もかと。。

上司ははっきりと、私を昇進させると約束していたのにそれが流れて愕然としたました。

理由もはっきりとは教えてもらえませんでした。

自分としては、会社にいるときは会社の仕事を必死にやっていましたし、成果も出していました。

なのに、会社は一切自分の頑張りを認めてくれないのか?

と何とも都合の良い怒りが湧いてきました。

会社を辞めようと思っていたら、やはり一生会社に残ると決めている人と比べたら差が出てしまうのでしょう。自分では分からなくても、周囲に気持ちが伝わるでしょうし、目にも真剣さが宿らなくなるのでしょう。

それが、昇進の結果にも表れたのだと今は思っています。

再び妻の前で会社を辞めて起業したい旨を伝えました。

しかし、やはり受け入れられるはずがありません。

仕方なく、「起業は辞めるから、実家の家業を継がせてほしい」と捨て去ったはずの家業を持ち出しました。

妻としては何で今更家業? という感じが拭えませんでした。

全く理解できないという様子。

妻は子供も生まれて、これから子育ての環境を整えるために家を建てたいと考えていました。

まぁ、普通の家庭の妻の普通の考えです。

一方で私は勤めていた大企業から何としても逃げたい状態でした。サラリーマンとしての人生にもう限界を感じていたのです。

妻との話し合いは何日間も平行線のままでした。

妻はこの時に離婚を考えていたようでした。実際に役場に離婚届を取りに行ったりもしていました。

そんな状態の中、私の両親が私と妻のところに来て、家業のことについて妻に話しをしてくれたのです。

「家業もいい状態だし色々とサポートもするから、大変な覚悟になると思うけど(私の)地元に来てくれないか?」 と。

妻は何日間か悩んだが、最終的には折れて了解してくれました。

こうして私の地元に引っ越すことが決まり、私は資格取得のための勉強を再開しました。

前の記事に書いたが、家業はある士業の事務所を営んでいます。資格取得のためには、長い期間にわたる勉強が必要なのです。

会社を辞めることを上司に伝え、今度は言ったとおりに辞めました。

これで自分には大企業という後ろ盾は無くなったので、資格を取ってしっかりと家業をやるしかない! という状態になりました。

もう後戻りはできないから、やるしかないと気持ちを新たにしました。

しかし、この後「別居状態」という更なる夫婦の危機を迎えることになったのです。

私と妻の価値観の違い

さて、今振り返ってみてポイントとなることを1つ取り上げたいと思います。私の仕事についての身の振り方で妻を振り回してしまったことは間違いありません。

そのことを今は悔いています。

ただ、私と妻には根本的な価値観の違いがあったことも確かでした。

私は元々、独立願望を持っていました。

独立して自分の夢を果たしつつ家族を養って行きたいと思っていました。

それに対して妻は普通の家庭を求めていたのです。

夫がサラリーマンで平均的な、どこにでもある普通の家庭です。

夫もどこにでもいる普通の夫であってほしいと願っていたようです。

普通に仕事して、休日は子供とよく遊んでくれる父親。

独立など望んでいなかったのです。

私の独立によって、家計の不安がある状態には耐えられないということでした。

私にとって妻はとても居心地がいい女性でしたし、妻にとってもそうだったのだと思います。

2人だけの関係はとてもよく合っていたと思います。

しかし、家庭を持つとなったときに肝心な価値観にズレがあったのです。

ですので、これから結婚を考えている人には自分とパートナーの間に根本的な価値観のズレがないか? を確かめて頂きたいです。

そこにズレがあると後ですごく苦しむことになりますし、ズレを調整するのはとても困難なことです。

我々夫婦は、ズレた価値観を持っていましたが紆余曲折の末、何とか歩み寄り今があるわけです。

そうなるまでに時間がかかりました。

結婚に対する勘違い

また、私は結婚というものについて、かなりの勘違いをしていました。簡単に言えば、結婚してからもやりたいことをやれると思っていたのです。

今思えば、当たり前であるがそんなことは無理です。

妻子持ちの人であれば分かって頂けると思いますが、家庭を持つということはどうしても何かしらの不自由を伴うものなのです。

これは特に私のように、自分の時間が必要な人に伝えたいことでありますが、

はっきり言うと、独身の頃のように自由に動くことはできません

私の場合

①結婚 → 仕事の方向性変更

の順番で物事考えていたのです。

逆で考えるべきでしょう。

②仕事の方向性変更 → 結婚

というのが正しい順番です。

特に起業を考えている場合などなおさらそうです。

起業した後にパートナーを見つけて結婚した方が、ズレは無いでしょう。

①のように結婚してから起業、となるとよほど限られた人でないと一緒に戦ってはくれないでしょう。

もっとも結婚する前に、起業したいことをしっかり伝えて納得してもらえれば①のパターンも有りでしょうが、私はそれができていませんでした。

次の記事はこちら ↓

③会社を辞めてから別居に至るまで

本サイトの構成は以下のとおりです

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする